介護
投稿日:2023/08/18
更新日:2024/10/14
介護業界の転職は未経験でもできる?ありがちなミスマッチ事例も紹介
目次
介護業界への転職は、他の業界と同じく事前調査がとても重要です。なんの準備もなく飛び込んでしまうと後悔してしまう可能性が高いです。本記事では、介護業界への転職について説明しています。
「介護業界に挑戦してみたいけど、未経験でも大丈夫?」など、意気込みはあるものの、経験がないゆえに、尻込みしている人も多いのではないでしょうか。
介護業界は慢性的な人手不足が深刻化しているため、未経験者でも積極的に受け入れています。挑戦したい気持ちがあれば、未経験でも問題ありません。
本記事では、介護業界を志すにあたって知っておいたほうが良い業務内容や介護業界のことや、ミスマッチの事例などを紹介しています。
介護業界への転職を検討している人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
未経験からの転職の可能性は?
介護職は未経験からの転職でも介護士として活躍できます。
実際、介護業界は約3割の転職者が未経験者となっており、異業種からの転職がないと人手が足りず運営に支障が出てしまうほどです。
未経験からのスタートでも、段階的に経験と知識を積み重ねてスキルアップすることができます。
入浴介助や身体介助など、経験と知識を必要とする業務もありますが、レクリエーションや利用者の相談相手など、コミュニケーション能力が必要とされる仕事も多くあります。
転職前に知っておきたい介護業界の現状
介護業界への転職を検討するにあたって、まずは介護業界の現状を把握しておきましょう。求人が多い時期まで押さえておくと、転職活動のスタート時期を明確にできます。
介護業界の需要は高まる一方
内閣府の統計によると、65歳以上の人口は3,624万人となっており、総人口に占める65歳以上の割合は29%です。高齢化社会は着実に進んでいます。
これから到来することが予想されている、超高齢化社会において、介護職の需要はますます高まるでしょう。
介護の現場では、他の職種と比較して未経験者を採用するケースも多く、介護職の経験者であればより高待遇が約束される可能性が高まります。
参考:内閣府「令和5年度版 高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/gaiyou/pdf/1s1s.pdf
介護業界の業務とは
デイサービスなど、夜勤がない通所タイプの日勤求人はすでに人が充足していることが多いです。経験者であっても一つの求人に多くの応募が寄せられるため、簡単には採用されません。
基本的にパート社員で構成されていることが多く、正社員を希望する場合、介護職の経験を積み、介護福祉士の資格を取得するなど、相応の準備が必要です。
入所系施設の場合は、月に数回の夜勤勤務が必要ですが、夜勤手当が支給されるため、給与面を優先して考える場合、入所系施設はおすすめです。
夜勤手当は施設によってさまざまですが、おおよそ5,000円〜7,000円と考えておくと良いでしょう。
女性の場合、女性利用者への対応ができるため、多少年齢が高くとも現場のニーズは高いです。
男性の場合、ある程度の年齢になると自分の考えに頑なにこだわる印象があるせいか、女性に比べると高齢男性の採用は厳しいようです。
求人が多い時期は?
慢性的な人手不足が続く介護業界では、常時求人が多い状態が続いています。その中でも、比較的求人が多い時期は、1月〜3月と言われています。
勤務している人は、賞与を貰った後に退色の意思表示をするケースが多いためです。
その他、年度の上半期決算時期にあたる9月〜10月も、新たな採用計画によって求人が増える傾向にあります。
3つの事業形態による働き方の違い
介護の事業形態は、入居、訪問、通所の3タイプに分けられます。それぞれのタイプごとの働き方を確認しておきましょう。
入居タイプ
入居タイプの事業形態は、特別養護老人ホームなど、施設に入居する利用者へ介護サービスを提供します。
24時間対応が必要で、夜勤がある職場と認識しておきましょう。
シフト制が採用されているため、時間の調整や要望を出すことはできますが、パート従業員でも無い限りは、自分の都合で時間を調整するのは難しいです。
訪問タイプ
訪問タイプは、訪問介護サービスのことを指します。利用者の自宅へ出向き、自宅でできる介護サービスを提供します。
事業所の営業時間にもよりますが、真夜中に稼働するケースは稀で、日中の仕事と考えて良いでしょう。
入居施設のように、24時間体制でのサービス提供はないため、生活リズムは維持しやすいです。
通所タイプ
通所タイプの介護サービスには、デイサービスが該当します。利用者に施設まで通ってもらい、介護サービスを提供します。
宿泊を提供する事業所も稀にありますが、基本的には日中にサービスを提供しており、日曜日は休みとしているケースもあります。
介護への転職でありがちなミスマッチ
介護業界は転職がしやすいメリットがありますが、事前に思い描いていたイメージとのギャップや、体力的なつらさから、転職失敗と感じてしまう人は一定数存在します。
実際に働いてみてわかることは多くありますが、転職にまつわるありがちな失敗事例を知っておくだけでもミスマッチを防ぐことは可能です。
この項目では、介護転職におけるミスマッチの事例を4つ紹介します。
思っていたよりも体への負担が大きい
現場の介護業務は、利用者の体を直接支える「身体介護」や、身の回りの世話をする「生活援助」が中心です。
立ち仕事が多く、利用者の体を支えたり、かがんで目線を合わせるなど、それなりの身体的負担がかかります。
体を使った仕事の経験がない人がいざ介護職へ転職してみると、その大変さに大きなギャップを感じてしまうようです。
勤務条件と待遇のミスマッチ
面接の段階で、勤務条件や仕事内容をしっかりと確認したはずなのに、実際働き始めると聞いていた待遇と違う、というケースもあります。
聞いたことと実際の業務が違うというミスマッチを防ぐために、会社は雇用契約を結ぶ際に、「労働条件通知書」を発行しなければいけません。実際に就業する前に、労働条件通知書の内容と聞いた業務内容をよくすり合わせて確認しておきましょう。
人間関係が悪い現場も
どんな業種でも、職場の人間関係は働きやすさに直結しますが、仲間との協力や連携が欠かせない介護の現場ではなおさらです。
人間関係が悪い職場ではスタッフ間のコミュニケーションがうまく取れず、働きにくさを感じることでしょう。
職場の雰囲気や、人間関係は実際に見てみないとわかりません。可能であれば実際の職場を見学させてもらうと良いでしょう。少しの時間でも現場の雰囲気を体験しておくと、何かしら感じ取れるものはあります。
前職との比較をしてしまう
晴れて転職に成功して、実際に働き始めたはいいものの、前職の職場環境や待遇と比べてしまい、前職のほうがよかったと感じてしまう人がいます。
同じ介護業界で働いていたとしても、職場が変わると会社の方針や求められる役割は変わるため、新しい現場に慣れるまでは、ある程度の時間はかかるでしょう。
前職とのギャップが埋められなかった場合、ミスマッチと感じてしまい、転職は失敗してしまいます。
まとめ
介護業界では、異業種からの挑戦を歓迎しています。転職者のうち未経験者は3割程度で、経験がなくとも、業務の中で着実にスキルアップできる仕組みが整えられているため、心配はいりません。
業務形態によって夜勤必須なケースや日勤のみなど、自分にあった働き方を選ぶこともできます。
どんな仕事でも、事前の調査不足によるミスマッチは起こり得ますので、転職を検討する場合は、事前の業界調査を念入りにしておきましょう。
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