介護
投稿日:2024/07/29
更新日:2024/10/14
働きながら介護職員初任者研修の資格を取得する方法とコツを解説!
目次
介護業界に足を踏み入れたいと考えている方にとって、忙しいスケジュールの中、効率よく資格を取得する方法やコツを知ることはとても重要です。
介護職員初任者研修(以下:初任者研修)の資格は、未経験者でも取得しやすい人気の資格で、働きながら取得することができます。
この記事では、働きながら初任者研修を取得するための具体的な方法や注意点、効率的に学ぶためのコツを詳しく解説します。初任者研修の資格を取得し、キャリアアップを実現しましょう。
こんな方に介護職員初任者研修の取得がお勧め!
介護業界は、初心者・未経験者でも積極的に受け入れる業界ですが、初任者研修は介護業界でのキャリアアップに欠かせない入門の資格です。
高齢者のからだとこころのしくみを学び、自立支援や生活支援の基礎知識とスキルを学ぶ資格は、介護スタッフの一員として働くために欠かせません。
介護の経験はないが、これから介護職で働くことを考えている方
介護の経験はないものの、介護職として働くことを検討している求職者にとって、初任者研修はとても有益です。
失業中等働いていない時に、短期間で集中して学べる教室に通うことで、自信を持って介護の現場に立つことができます。
介護施設や事業所に就業した後でも取得できますが、初めて実務に従事する方は、事前にきちんと学ぶことが大切です。初任者研修で得た知識や実技は必ず職務に役立つことでしょう。
介護で働く上での基礎知識を身につけたい方
初任者研修は、介護の基本を体系的に学ぶことができます。介護の現場では、知識と技術の両方が求められます.
初任者研修を受けると、実務に必要な知識以外にも、認知症や老化、障害、介護事業についての知識、コミュニケーションの取り方等が学べます。
基本の知識をしっかりと習得することで、日々の実務に柔軟に対応でき、質の高いサービスを提供することが可能になります。
介護事務のスタッフや福祉用具専門相談員の資格を持つ福祉機器の営業の方等も、基礎知識を身に付けるため、初任者研修を受講する方もいます。
家族の介護を考えている方
家族の介護を考えている方にも、初任者研修の保有はとても役立ちます。何も知らない状態で家族の介護を始めるのは大変ですが、食事や排せつ等の介助方法等、最小限の知識を学んだうえで行うと、自宅での介護を安全に問題なく行えるようになります。
授業で知識を得ることで、介護に対する心配や不安を軽減しつつ、安定して続けられることでしょう。
家族の尊厳を保持する介護を行うことで、家族との時間がより豊かなものになります。
介護の上級の資格の取得を目指している方
初任者研修の資格は、スキルアップするための第一歩です。この資格を取得することで、さらに難しい国家資格を受験するための基礎を築くことができます。
将来的に介護福祉士やケアマネジャー等、より専門的で高いスキルを求められる上級資格を取得するには、初任者研修から始めるのがおすすめです。
介護職員初任者研修を取得するメリットとは?
初任者研修の資格を取得するメリットは主に3つあります。それぞれの項目を一つずつ詳しく見ていきます。
資格取得前より給料がアップする
初任者研修の資格を取得すると、無資格者と比べると確実に給与がアップします。厚生労働省の調査によると、初任者研修を取得した人の平均月収は無資格者と比べると約3万円、年収で約40万円高くなっています。
介護職の給与がアップする理由の一つに、資格手当の支給があります。
介護業界では、資格保有が高く評価されるため、資格を取得することで収入が向上するしくみとなっています。また、資格を持っていると、昇進や昇給しやすく長期的なキャリア形成においても大きなメリットがあります。
転職の際に資格が有利に効く
初任者研修の資格は、業界内での転職の際にとても有利に働きます。資格を持っていることで、介護の基礎知識と技術を持っていることが表示されるからです。
また、即戦力として働くことが期待されるため、就職した介護施設での評価も高くなり、採用されやすくなります。無資格者と比べると求人の数も多くなり、転職活動がスムーズに進みます。希望する職種を探すことも容易で、可能性が広がります。
家族の介護を行うにあたり、迅速に介護のプロとしてのケアができる
家族の介護を行う際に、初任者研修で学んだ知識と技術が役立ちます。専門的な介護のスキルを持つと、効率的な介護の流れが分かります。
例えば、移動や体位変換、車いすの取扱等どうやれば安全に早くできるのかを知ることで、介護の負担を軽減することができます。また、緊急時にも冷静に対応する可能性が高まることは、大きな意義を持ちます。
介護職員初任者研修は介護資格の中でも取得しやすい資格
初任者研修は、介護の基礎的な知識と技能を保有することを証明する資格で、2013年4月から始まり、ホームヘルパー2級が初任者研修に一本化されました。初任者研修が介護資格の中でも取得しやすい理由を5つ紹介します。
介護職員初任者研修の取得まで総合的な研修の時間的負担が少ない
初任者研修は、比較的短期間で取得できる資格です。通常、研修は130時間程度で修了するため、時間的負担が少なく、無理なく取得できます。
上位の資格に介護福祉士実務者研修があるのですが、研修は450時間以上で、働きながら取得するのに約6ヶ月以上かかります。しかし、初任者研修を保有していると、最短で約4ヵ月で取得できるようになっています。
平日は自宅で課題をこなし、週に1日だけ通信で授業を受けることや、土日に集中して5時間~6時間ぐらい授業を受けることも可能です。
研修機関によっても異なりますが、働きながらだと約3ヶ月~約6ヶ月で取得できるのが一般的です。もっと早く取得したい方は、スクールの運営に相談することで、日程や期間を短縮してもらえることもあります。
資格を取得するために必要なスキルや資格は必要ない
初任者研修を取得するために、特別なスキルや受験資格等の条件は必要ありません。16歳以上であれば、誰でも挑戦でき、経験の有無も問いません。
初任者研修は、介護に関する基礎知識をゼロから学べるため、未経験者にとって最適なスタートです。必要なのは、介護に対する興味とやる気だけです。
基本的に講座の受講と課題の提出で修了証が取得できる
初任者研修は、講座の受講と課題の提出を通じて修了証を取得することになります。
カリキュラムには、福祉サービスの理解と医療の連携、生活支援、認知症や障害、老化の理解等、職務を行う上で必要な内容が含まれています。
修了証を取得するには、勉強時間を設け、カリキュラムごときちんと振り返り、課題を確実に提出することが大切です。
研修を受講するための費用的負担も少ない
初任者研修の受講費用は比較的安く、都道府県や介護事業所よる補助金や助成金を利用することで、費用負担をさらに軽減することが可能です。
さらに、東京都のように、ハローワークの職業訓練で無料に受講できるところもあります。ただ、会社を辞めた人が対象で応募多数で倍率が高く、もし募集があったとしてもすぐ定員になります。
開講する日が限定的で希望する日から始められなかったり、休んだ時の振替ができないこともあります。
また、多くの養成機関や事業所では、割引キャンペーンを定期的に実施しているところもあり、お得に取得できるようになっています。
教育機関や研修機関と調整することで、受講のスケジュールの調整ができる
初任者研修は、養成機関や事業所と調整することで、自身のスケジュールに合ったコースが受講できます。
通学では、夜間や土日のみの講座、最短での取得を目指す短期集中講座等、さまざまな形式の講座が提供されているため、希望する日程や期間を選んだうえで、教室を決めるのが一般的です。
オンライン授業を選び、スクーリングだけ、自宅や職場から通える距離にある養成機関で学ぶことも可能です。
また、養成機関や事業所によっては、個別のサポートや相談に応じてくれる場合もあります。ネットで検索し、それぞれの公式ホームページから資料請求を行い、スケジュール調整ができるか調べてみてください。
よくある質問に掲載されていることもあるので、参考にしてください。個別に相談することも可能です。
介護職員初任者研修の資格取得までの手順について解説!
初任者研修の資格は、手順を踏まえながら効率的に取得するのがポイントです。資格を取得するまでの手順とポイントをまとめました。
情報収集と研修事業者を選ぶ
初任者研修を受講する前に、しっかりと養成機関や研修事業者の情報を収集します。自分に合った研修事業者を探した上で、申し込むようにしてください。
研修事業者を選ぶ際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。選び方として、以下の点に注意してください。
- 研修内容の充実度
- 講師の質
- 受講料や支払い方法
- 通いやすさ
- 受講者の評判
介護職員初任者研修の受講申し込み
情報収集が完了すると、次に研修事業者に受講を申し込みます。サイトから申し込むことも可能です。その際には、必要書類や手続きについて確認し、漏れのないようにしましょう。
介護職員初任者研修講座の座学と実習講座の受講
初任者研修は、座学と実習講座で構成されています。座学では、介護の基礎知識や技術を学び、実習講座では、実際の介護現場での体験を通じて技術を習得します。
オンラインで受講しても、実習講座は養成機関に通って習得します。自宅や職場から通える距離にあると便利です。
介護職員初任者研修の評価試験の準備と試験
研修を修了した後、最終日に筆記試験を受けます。合格するには、カリキュラムの内容をしっかりと復習することが大切です。
筆記試験の難易度は低く、ほぼ100%の人が1回で合格します。万が一、不合格になっても再試験を受けられますのでご安心ください。
修了証の取得
筆記試験に合格すると、初任者研修の修了証が取得できます。修了証を取得することで、介護職として働く際に有利になります。
介護職員初任者研修を働きながら取得するコツを紹介!
初任者研修を働きながら取得するコツをまとめました。効率よく勉強して、取得しましょう。
自分の生活する上で出来る隙間時間を活用する
働きながら資格を取得するためには、隙間時間を有効に活用することが重要です。たとえば、通勤時間や休憩時間を利用して学習を進めることで、忙しい毎日の中でも効率的に勉強することができます。
電車やバスでの移動中には、スマートフォンやタブレットを使って教材を読み進めたり、動画を視聴したりすることができます。さらに、昼休みや休憩時間では、テキストを読み、課題を進めるとよいでしょう。
仕事の休日を活用する
仕事の休日を有効に活用して、学習する時間を十分確保しましょう。休日は普段よりも多くの時間を確保できるため、まとまった学習が可能です。
時間をうまくやりくりすることで、5時間から9時間ぐらい取ることができます。
例えば、早朝3時間、午後4時間を学習にあて、その間はリフレッシュする時間を確保するなど、バランスを考えたスケジュールを組むのがおすすめです。
オンライン教材を活用する
オンライン教材を活用すると、自分のペースで学習を進められるため、働きながらでも無理なく取り組むことが可能です。
多くの教育機関が提供しているオンライン講座は、動画講義や電子テキスト等、充実した教材がそろっています。
さらに、オンラインでの模擬試験や質問フォームを活用することで、疑問点を解消しながら学習を進めることができます。
職場の協力や研修制度などを活用する
職場が介護の職場であれば、職場の協力を得て受けることができます。職場の研修制度や支援制度を活用することで、費用や時間を軽減することができます。
例えば、勤務時間内に研修を受けられる制度や、研修費用を補助してくれる制度がある場合、積極的に活用しましょう。
職場の上司や同僚に協力をお願いし、研修期間中の勤務シフトを調整してもらうことも大切です。
職場が介護の職場であれば、資格でできる様になる実技技や業務を見学する
職場で実際の業務を見学すると、実践的なスキルを習得することができます。たとえば、移動や体位変換の方法、食事や排泄のサポートなど、具体的な技術を見学しながら学ぶことで、理論と実践の両方をバランスよく習得できます。
見学を通じて、現場での課題や高齢者とのコミュニケーションのノウハウや、実務に直結する知識を得ることができるため、資格取得後にも役立つスキルを身につけることができます。
まとめ
初任者研修の資格を取得することは、介護スタッフとしてのキャリアをスタートさせることにつながります。
働きながらでも無理なく資格を取得するためには、計画的な学習スケジュールを立てることと、自身に合った養成機関や研修事業所選びが不可欠です。
この記事を参考に、2024年現在の最新の情報をチェックしながら、初任者研修の資格取得を目指してください。
この記事の著者
派遣のキャリアマルシェ_編集部
介護業界への転職・派遣に関する記事を制作・配信している編集部です。20年以上の介護施設運営歴のある弊社より、介護事業所で働く皆さんに役立つ情報を発信しています。
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