転職
投稿日:2024/04/11
更新日:2024/10/14
介護士も今は転職が当たり前に。その理由や求人の選び方、準備のコツを解説
目次
もはや転職は当たり前となった昨今、介護業界でも同じく、転職そのものをマイナス査定されることはなくなりました。
転職があたりまえになったとはいえ、転職の理由や回数は面接時にしっかりと見極められます。その部分をおろそかにしてしまうと失敗してしまうので注意が必要です。
本記事では、介護業界の転職とその理由、スムーズな転職にするために不安を払拭できる情報を紹介しています。介護業界への転職を志す人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
介護業界で転職は当たり前に起きている?
介護業界の転職事情はどのようになっているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。詳細を2つのポイントにて説明します。
平均的な転職回数を調査
レバレージメディカルケア株式会社のきらケア介護白書2022によると、介護職員の転職経験の有無と回数は、4分の3の人が経験ありと答えており、転職回数は1回という人がもっとも多い結果になっています。
5回と答えた人も一定数存在しており、もはや転職しないという人はほとんどおらず、介護業界における転職は当たり前に行うものとなりつつあります。
転職が多くなってしまう理由
介護業界で転職が多くなりがちな理由の一つとして、業界の人手不足が挙げられます。2022年度の施設介護員の有効求人倍率は3.23倍、訪問介護員の有効求人倍率は、14.19倍です。
介護職は需要と供給のバランスが崩れがちで、慢性的な人手不足を招いています。時期に関係なく多くの求人がでているため、他の職種に比べて転職しやすくなっています。
基本的な介護スキルさえ身に着けておけば、他の職場へ転職してもスキルを活かして活躍することはそれほど難しくありません。
介護業界は引く手あまたの状況が続いているため、多少転職回数が多い人でもチャンスがある業界です。
転職理由ベスト3を解説
介護業界の転職理由でよく見られる内容を3つ、ピックアップしました。
人間関係が合わなかった
人間関係が原因で仕事を辞めてしまうのは、どんな業界でもあり得ることです。人間関係の悪化は、多くの職場で辞める理由のトップではないでしょうか。
介護現場のように力を合わせないとうまく運営できない仕事ではなおさらです。チームワークがうまくとれないと、個々にかかる業務負担は倍増し、ストレスも高い傾向にあります。
みんなのストレスがマックスに近づけば近づくほど、誰かの悪口やパワハラなどが蔓延する悪循環に陥りやすくなります。
ただし、職場の人間関係はその介護事業所へ行って働いてみないと気づきにくいことも多く、特に悪化した人間見解は自分ひとりの力では改善できないため、離職してしまうのも致し方ないという意見もあります。
業務に見合う給与ではなかった
介護業界は仕事に見合う給料が支払われていない、ということはよく言われてきました。提供するサービス内容に対する給与のバランスがあまりにかけ離れている場合、ストレスが限界に達してしまい、離職を選択せざるをえなくなります。
具体的には、がんばってある程度経験を積んだのにスキルが上がらない、事前に聞いていた話と違うなど、モチベーションに直結するような理由が多く見られます。
転職すると、給料や待遇が改善されることも多いため、自分の仕事内容やスキルを給料のバランスが悪いと感じたら、早めに転職してしまうのも選択肢の一つです。
労働環境が整っておらず業務負担が多い
労働条件の悪さや業務負担の多さによる不満は、給与の少なさにも関連があります。今も介護の仕事は、慢性的な人材の不足が続いています。
そのため、無理なシフトを組まれたり、業務量に見合わない人数での仕事を任されたりと、勤務に対する細かな不満ポイントがたまりやすいです。
労働条件や環境が悪い職場で仕事をしていると、疲れ果てて仕事でミスを誘発して体調不良に陥る可能性もあります。不調を抱えていては体力的・精神的にもつらくなり、長く働き続けることもできないでしょう。
求人選びのポイント
介護の仕事を選ぶにあたって、求人選びの方法としてポイントを以下に2つ紹介します。
外したくない条件を明確にする
数ある求人案件の中から自分にぴったりの仕事を見つけ出すために、どうしても譲れない条件を明確にしましょう。
条件が思いつかないときは、転職理由をもとに考えるとわかりやすいです。
給与不満の場合は、最低限の給与水準を軸にします。労働環境や働く時間を理由に転職する場合は、労働時間や職場の働きやすさは欠かせません。
同じ介護施設でも、利用者の介護度や提供しているサービスによって業務内容が多少変わることもあります。
空いた時間で働きたい場合は、夜勤を避け日中のみのパートとして働くといった考え方もありますし、なるべく移動距離を少なくしておきたいと考える場合は職場までの距離も欠かせない条件です。
まずは外したくない条件を明確にして自分の望む生活やライフスタイルに合った施設を探して検討してみましょう。
事前に施設見学ができるところにする
実際に職場を見学すると、求人票だけでは分からない職場の雰囲気や労働環境を感じ取ることができます。
職場へ見学に行く際に抑えておきたいポイントは、職員の性別・年齢・経験値や利用者の様子です。
人間関係の細かいところは働いてみないとわからないことが多いですが、ざっくりとどう感じるか、例えば円満なのかギスギスしているかは、なんとなくの雰囲気でも感じ取ることはできます。
それ以外にも利用者の様子を確認すると、介護度の認識ズレを防ぐことも可能です。
転職準備でしておくこと
転職活動に入る前に準備しておきたいことを3つ、ピックアップしました。
転職理由を理解する
転職理由は、実際に職場を離れたい理由と、面接で相手に伝えるための理由を2つ考えます。
やめる動機となる転職理由は、おちついて自分の心に聞いてみるとおのずから導き出せるでしょう。
一方で相手に伝える転職理由は注意が必要です。
介護士の転職では、キャリアのためという理由もあるかもしれませんが、現在の職場に何らかの不満を抱えている場合が多いでしょう。本来のやめた理由がネガティブなのであれば、そのまま書くよりもポジティブに変換する必要があります。
給料が安いためにやめた場合は「介護スキルをより活かすための環境と評価制度を求めて前向きな挑戦を〜」
人間関係が理由でやめた場合は「自分の強みである協調性を元にさらに自分の可能性を見出したいと思って〜」
という具合に変換しましょう。
まずは、なぜ自分が転職しようとしているのか、素直な気持ちを明確にして理解することから始めましょう。
事前に求人サイトに登録しておく
求人サイトに登録するときは、介護に特化した求人サイトを中心に、いくつかのサイトに登録しましょう。
一つだけでは万全な情報収集とは言い難いです。介護専門のサイトを検索し探しておく以外にも、一般の求人サイトも利用して、合わせて3つほど登録しておきたいところです。
プロフィールやスキルをできるだけ詳しく記載しておくと、スカウトメールが届くこともあります。自分から望んで求人応募する場合と違い、望まれて転職する場合は待遇面も異なりメリットもあります。
チャンスを幅広く得るためにも、いくつかのサイトに登録しておくことはとても大切です。
資格取得などスキルアップをする
介護の仕事を始める前の資格取得でおすすめなのは「介護職員初任者研修」です。介護の基礎知識やスキルがあることを証明できます。
未経験で転職する場合は、先に資格取得しておいたほうが良く、資格があればより実践的な介護現場に入ることができます。
最短1ヶ月で取得できるため、介護施設へ転職したい人は事前に取得しておきましょう。
また、将来的には実務経験を積んで介護技術を磨きながら介護福祉士になるといったルートもあります。資格を得ているとそれだけで現場では重用されるようになります。
さらに手当もついて給与がアップする可能性もあるため、これから介護職として転職を考える際には必須となってくるでしょう。
よくある質問に回答します
転職をする際に、よく質問のある内容を今回は2つに絞ってご紹介します。
・転職時期はいつが最適?
・転職回数が多くても採用される?
介護職の転職時期はいつがいい?
一般的には春と秋は求人が増えるため、選択肢が増えて良いと言われていますが、介護業界では慢性的な人手不足に見舞われているため、転職に適している時期はないといっても良さそうです。
現在の職場を辞めてもすぐに転職先が見つかる可能性が高いので、自分の都合とタイミングで転職活動を始めても問題ありません。
ただし、転職活動を始めるときは、ある程度の計画性をもって進めるようにしましょう。
転職回数が多くても採用される理由は何ですか?
介護業界では、多くの人が転職を経験しているため、転職していることそのものは普通といえるかもしれません。
とはいえ、短期間で転職を繰り返していると、転職回数が多すぎることが理由で採用されない可能性もあります。
転職回数が多くとも採用される場合は、本当に人手が足りなくて困っている場合や、転職希望者の持っているスキルが現場とマッチした場合です。
基本的に転職回数が多すぎる場合、マイナス評価になることは認識しておきましょう。
まとめ
介護業界では、転職を経験している人は7割以上となっており、転職そのものは当たり前となりました。
転職理由で多いのは人間関係です。介護職は幅広い年代が一緒に働くため、どうしても合う・合わないは出てきてしまいますし、一つの職場に長く勤めていくのは簡単ではありません。
介護職が転職を成功させるには、自己分析で条件をチェックしておくことが欠かせません。自身の転職の目的を明確にし、働きたい理由を理解してもらうためにも上手に応募先の会社へ伝えましょう。
複数の求人サイトに登録して求人を探すほか、事前に施設・事業所の見学に行き職員や利用者の雰囲気を知っておくことも成功のコツの一つです。
また、これから転職をしていきたい!とお考えの方は、施設運営20年以上の派遣や転職に特化した弊社の相談員が、丁寧にあなたのお悩みを聞く無料相談もしておりますので、以下のバナーよりお気軽にお問い合わせください。
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