介護業界で転職を繰り返す介護職は多い?転職を繰り返すメリット・デメリットを解説

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介護現場の人手不足により、一年を通じて豊富な求人数が掲載されている介護の仕事。

別業界・別業種に比べて転職へのハードルが低いこともあり、転職を繰り返す介護職の方は多く存在します。

本記事では、介護職が転職を繰り返す理由や、転職を繰り返すことのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

介護職が転職を繰り返してしまう理由


介護業界で転職を繰り返す介護職は、少なくありません。

むしろ、「一度も転職をしたことがない」という介護職の方が少ないくらいです。

しかし、転職活動というのは、時間がかかるうえ、「本当にこれで良かったのか」という迷いや悩み、戸惑いが付き物です。

できれば転職せず、今の職場で長く働き続けたいと考えている介護職も多くいます。

では、なぜ何度も転職を繰り返す介護職が一定数存在するのでしょうか。

ここからは、介護職が転職を繰り返してしまう理由について3つご紹介します。

入社前に聞いていた話や条件と違った

介護職が転職を繰り返す理由によくあるのが、「事前に聞いていた話と実際が違った」という理由です。

例えば、

・入社前は「夜勤なし・日勤のみ」と聞いていたのに、実際は夜勤に入るように言われ、断ると夜勤手当分の給料を引かれた

・入社前は「見学後に採用面接をし、入社」という流れだと聞いていたのに、実際は見学の日に仕事が始まり、入社後に履歴書のみ提出するよう言われた  など

入社前に聞いていた話と、入社後の実際の仕事に相違点があると、職場に対する信頼や信用を損ねてしまいます。

その結果、早期離職して別の職場に転職する方が多くなるのです。

仕事での反省点がなかなか改善できない

「自分の考えを絶対に曲げない頑固な一面がある」

「自分の主張を強く出してしまう」

こういった性格の方は、先輩介護職からのアドバイスを素直に受け止めることができません。

そのため、自分自身の反省点や改善点になかなか気づくことができず、同じミスを何度も繰り返してしまいます。

その結果、職場で孤立してしまい、居心地の悪さを感じて何度も転職を繰り返してしまうのです。

また、頑固な性格を変えることは難しいため、転職に失敗した理由を周りの人のせいにし、同じ失敗を繰り返しやすい傾向にあります。

介護職が転職を繰り返す3つのメリット


介護職が転職を繰り返すことは、決して悪いことではありません。

自分に合った職場を見つけることができたり、経験や知識を豊かにすることができたりと、転職を繰り返すことにはさまざまなメリットがあります。

ここからは、介護職が転職を繰り返す3つのメリットについて、それぞれ詳しくご紹介します。

自分自身の経験値やスキルが向上する

転職を重ねることで、さまざまな種別形態の介護施設や介護事業所で働くことができるため、自分自身の経験値や知識、スキルが向上します。

また、介護施設・介護事業所は、種別形態ごとに利用者様の要介護度が異なります。

要介護3以上の、介護度が高い方の介護が経験できる特別養護老人ホームや、自立度が高い方に日中のみの介護サービスを提供するデイサービスなど多種多様な介護現場を経験することで、自分自身の経験やスキルが豊かになるでしょう。

さらに条件の良い職場に巡り合える可能性がある

介護業界は別業界・別業種と比べて、転職しやすい傾向にあります。

高齢化の進行で介護を必要とする高齢者が急増し、介護人材が不足しているため、介護業界は一年を通して豊富な求人数が掲載されているのです。

そのため、介護職は転職することで、今勤めている職場よりもさらに条件の良い職場に巡り合える可能性があります。

介護資格の有資格者はスムーズに転職できる

介護福祉士の有資格者は、さらにスムーズに転職先が決まりやすくなります。

介護の仕事は無資格や未経験でも始めることができますが、企業としては、有資格者の介護職を積極的に採用したいというのが本音です。

そのため、介護福祉士の資格を取得することで、採用率がぐっと上がります。

また、無資格者よりも有資格者の方が、好条件の職場に採用されやすい傾向にあります。

介護職が転職を繰り返す3つのデメリット


介護職が転職することには豊富なメリットがある一方で、転職回数があまりにも多くなってしまうと、転職に不利になるというデメリットがあります。

特に、転職回数が10回を超えると不信に思った転職先から身辺調査をされる可能性もあるため、注意が必要です。

ここからは、介護職が転職を繰り返す3つのデメリットについて、それぞれ詳しくご紹介します。

リーダー職や管理職への出世候補から外されてしまう

転職を繰り返す介護職は、「すぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまい、リーダー職や管理職などへの出世候補から外されてしまいます。

正社員として転職できたとしても、短期バイトと同じ扱いを受けてしまうこともあります。

特に、管理者候補の求人に応募した場合、転職回数が多いと書類審査だけで不採用になってしまうので要注意です。

身辺調査が行われる可能性がある

転職回数があまりにも多いと、「応募者に何か問題があるのではないか」と疑われ、身辺調査が行われる可能性もあります。

身辺調査とは、応募者の職歴や過去の生活状況について真偽を確かめる調査です。

ただし、転職回数が多い理由を応募者がしっかり伝えていれば、身辺調査をされることはありませんが、理由の内容次第で不採用になる可能性もあります。

転職を繰り返し続けて最終的に行き場がなくなる

何度も転職を繰り返し続けると、最終的に行き場がなくなってしまいます。

希望条件に合わない求人や、隣市・隣県などの遠い職場しか残らなくなってしまうのです。

1回の転職活動で複数の企業に応募したものの、全て不採用になった場合、採用されなくても面接官に顔を覚えられてしまうというデメリットもあります。

介護職が転職を迷った時の対処法


転職では、職場の人間関係の悩みをリセットできたり、今よりも給料の高い職場に転職できたりします。

その一方で、転職活動が長引いてしまうと、不安や焦りで心を病んでしまうことも。

ここからは、介護職が転職をしようかと迷った時の対処法を3つご紹介します。

転職したいと思った理由を深掘りする

転職活動を始める前に、まずは「なぜ転職をしようと思ったのかについてしっかり考えることが大切です。

転職後に「やっぱり前の職場の方が良かった」と思うことにならないよう、今の職場に対する不満を書き出し、転職する必要があるかどうかを考えましょう。

ネットや求人誌で情報収集する

今の時代、インターネットや求人誌など、多様な方法で求人を探すことができます。

転職サイトや求人誌に掲載されている求人をしっかり見比べて、今の職場よりも好条件であるかどうかを転職前に考えることが重要です。

介護業界専門の転職エージェントに相談する

「どの転職先が良いのか分からない」

「求人情報と実際の状況に差があるのではないかと不安」

という方は、介護業界専門の転職エージェントに相談しましょう。

介護業界専門のアドバイザーが、求職者に合った求人を紹介してくれます。

非公開求人の閲覧や履歴書の添削、面接への同行など、手厚いサポートが無料で受けられるのでオススメです。

まとめ


高齢化による要介護高齢者の急増により、介護業界は深刻な人手不足問題を抱えています。

そのため、介護業界では通年を通して豊富な求人数が掲載されています。

このように、転職しやすい状況であることから、介護業界は転職する介護職が多い傾向にあるのです。

転職をしやすい状況であるからこそ、転職回数を無駄に増やすことにならないよう、焦らず落ち着いて転職活動を始めることが大切です。


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