派遣
投稿日:2024/01/18
更新日:2024/10/14
介護派遣と正社員どっちの働き方がオススメ?両者の違いとメリットデメリットを解説
目次
高齢化社会の進行により、年々需要が高まっている介護の仕事。求人が豊富なうえ、さまざまな雇用形態の中から自分に合った働き方を選ぶことができます。
雇用形態の豊富さゆえ、「介護派遣と正社員、どっちの働き方が良いのか」と迷う介護職も多いようです。
本記事では、介護派遣と正社員の違い、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
介護派遣と正社員介護士の3つの違い
高齢化の進行に伴い、需要が高まっている介護の仕事。介護業界は豊富な求人数があるうえ、正社員や非正規雇用(パート・アルバイト)、派遣雇用、契約社員など、さまざまな雇用形態の中から、自由に選択できます。
しかし、これから介護施設での仕事を始めようかと考えている方に多い疑問の1つに、「派遣雇用と正社員、どっちの雇用形態が良いの?」というものがあります。
時給の高さや安定性、働き方の自由度、派遣雇用と正社員雇用のどっちが良いのかと判断基準も多く、迷う方が多いようです。介護派遣と正社員介護士には、大きく分けて以下の3つの違いがあります。
・雇用主の違い
・働き方と給料の違い
・雇用期間の違い
ここからは、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
雇用主の違い
介護派遣と正社員介護士には、「雇用主」に関して以下のような違いがあります。
介護派遣 | 雇用主:勤務先の介護施設/介護事業所 |
正社員介護士 | 雇用主:登録している派遣会社 |
正社員介護士は、勤務先の介護施設または介護事業所に直接雇用されますが、介護派遣の場合、派遣会社が雇用主となります。
派遣雇用では、求職者と派遣会社の間で雇用契約を結び、派遣会社と勤務先の間で派遣契約を結ぶのが一般的です。
実際に求職者が介護施設・介護事業所に勤務するにあたって、勤務先が業務指示を出し、それに従って業務を実施するという流れです。一方で、正社員介護士は自分自身で勤務先の介護施設・介護事業所に応募し、求人からの採用後、応募した勤務先で業務開始となります。
働き方と給料の違い
介護派遣と正社員介護士には、仕事の「働き方」に関して以下のような違いがあります。
介護派遣 | 「日勤専従」「夜勤専従」「遅出のみ」など、自分自身の希望に合った時間帯で働くことが可能 |
正社員介護士 | 4交代制(日勤・夜勤・早出・遅出)の不規則勤務をシフト制でこなす |
働き方の自由度や時給の高さを重視している方は、介護派遣がオススメです。また、安定性や介護職としてのキャリアアップを重視している方は、正社員介護士がオススメです。
なお、介護派遣と正社員介護士には、「給料」に関して以下のような違いがあります。
介護派遣 | 平均時給額:1,130円 ※「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.25)」より https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03gaiyou.pdf |
正社員介護士 | 平均月収額:348,040円 ※「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」より https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/22/dl/r04kekka.pdf |
給料はそれぞれの雇用主から支給されるため、介護派遣は派遣会社から、正社員介護士は勤め先の介護施設・介護事業所から、それぞれ支給されます。
実際の給与額は派遣会社や勤め先によって異なりますが、介護派遣は時給制、正社員介護士は月給制であることが一般的です。
介護派遣の方が正社員介護士と同じ勤務時間・夜勤回数で働いた場合、正社員の介護士よりも月給が高くなる傾向にあります。一方で、正社員介護士には賞与(ボーナス)の支給があるため、介護派遣に比べて年収額が高くなる傾向にあります。
雇用期間の違い
介護派遣と正社員介護士には、「雇用期間」に関して以下のような違いがあります。
介護派遣 | 3ヶ月や6ヶ月などの雇用期間が定められている |
正社員介護士 | 雇用期間の定めがない |
介護派遣は、派遣会社と勤務先の派遣契約によって異なりますが、3ヶ月や6ヶ月など、決められた雇用期間内で働くことが一般的です。
同じ勤務先で継続して働く場合は、その都度契約更新を行います。一方で、正社員介護士は、入社後の「研修期間」や「試用期間」を除いて、基本的に無期雇用で働くことが多いです。
介護派遣のメリット・デメリット
介護職は別業界・別業種に比べて、働き方や雇用形態が自由に選べるからこそ、それぞれの雇用形態のメリット・デメリットを理解することが大切です。
介護派遣は時給が高いことやサービス残業がないこと、退職しやすいことがメリットですが、一方で、契約更新を断られる場合がある、賞与が出ないというデメリットがあります。
ここからは、介護派遣として働くメリットとデメリットについて詳しく解説します。
介護派遣で働くメリット
介護派遣として働くメリットは、主に以下の3つです。
・他の雇用形態よりも時給が高い
・サービス残業を強要されることがない
・勤務先が合わなくても退職しやすい
介護派遣は直接雇用である正社員介護士や非正規雇用介護士(パート・アルバイト)と比べると、時給が200円~300円ほど高い傾向にあります。
介護派遣は正社員介護士のように月の勤務時間や勤務日数が決められていないため、勤務日数を増やして高収入を得ることが可能です。
また、介護派遣は「日勤のみ」や「夜勤専従」など、自分が希望する時間帯に働けるため、正社員介護士のようにサービス残業を強要されることがありません。
勤務先の雰囲気や仕事内容、人間関係などが合わないと感じても、契約期間終了後に契約更新をしないとこを選択できるため、退職しやすいという利点があります。
自分の希望に合った勤務先で、自分の経験や希望に合った時間帯に勤務できる自由度の高さが、介護派遣の最大のメリットです。
基本的には派遣会社に希望を相談した後に求人情報が紹介されるため、自分で就職や転職のために求人を探す手間も省けるでしょう。
介護派遣で働くデメリット
介護派遣として働くデメリットは、主に以下の3つです。
・契約更新を断られる場合がある
・賞与(ボーナス)が支給されない
・昇進や昇給の見込みがない
介護派遣は、基本的に決められた雇用期間内での就労しか認められていません。同一の勤務先で長期的に働くには契約更新が必要ですが、勤務先に契約更新を断られたり、更新のタイミングで契約を打ち切られたりする場合があります。
また、介護派遣は正社員介護士のように、賞与(ボーナス)の支給がありません。そのため、介護派遣の年収額は正社員介護士よりも低い傾向にあります。
有期雇用である介護派遣は正社員介護士のように昇進や昇給が見込めず、キャリアアップや給与アップに限界がある点が、最大のデメリットです。
正社員介護士のメリット・デメリット
正社員介護士は介護派遣と比べて「安定している」というイメージがありますが、実際はメリットばかりではありません。
正社員介護士は賞与が支給されることやキャリアアップが目指せることがメリットですが、一方で、派遣雇用のような自由さがないことがデメリットです。
ここからは、正社員介護士として働くメリットとデメリットについて詳しく解説します。
正社員で働くメリット
正社員介護士として働くメリットは、主に以下の3つです。
・1つの勤務先で安定して働ける
・賞与(ボーナス)が支給される
・キャリアアップが目指せる
正社員介護士は、介護派遣のように契約期間の定めがないため、1つの職場で安定して働き続けることが可能です。
通勤手当や育児休業、リフレッシュ休暇などの福利厚生が充実していることもあり、ライフステージの変化が生じても安心して働き続けられます。
また、約50万円の賞与(ボーナス)が支給されるため、仕事へのモチベーションを維持することができます。リーダー職や管理職、生活相談員、介護支援専門員(ケアマネジャー)などへのキャリアアップが目指せる点が、正社員介護士になるおすすめのポイントです。
正社員で働くデメリット
正社員介護士として働くデメリットは、主に以下の3つです。
・不規則勤務をこなすことが求められる
・時間外勤務を強要されることが多い
・人間関係のトラブルに巻き込まれやすい
正社員介護士は、日勤・夜勤・早出・遅出と、不規則勤務をこなしながら24時間体制で利用者様の介護や見守りをすることが求められます。
また、すでに働いたご経験のある方にはお分かりになるかもしれませんが、介護現場の人手不足により、時間外勤務やサービス残業を頼まれることも多く、家事や育児との両立が難しいのが現状です。
正社員介護士は同一の勤務先で長く働き続けることができる分、人間関係のトラブルに悩みやすいのが最大のデメリットです。
介護派遣・正社員介護士それぞれに向いている人
介護派遣と正社員介護士、両立にそれぞれのメリット・デメリットがあるため、向き不向きや希望に合わせて選ぶことが重要です。
ここからは、介護派遣と正社員介護士、それぞれに向いている人の特徴をご紹介します。
介護派遣での働き方が向いている人
介護派遣は、「自分の希望する時間に自由に働きたい」という方や、高時給を希望する方にオススメの働き方です。他にも、以下のような方にオススメの雇用形態です。
・子育て中で不規則勤務がこなせない方
・プライベートや趣味を充実させたい方
・副業との掛け持ちをしている方
正社員での働き方が向いている人
正社員介護士は、「安定して長期的に働きたい」という方や、経験を活かしてキャリアアップを希望する方にオススメの働き方です。他にも、以下のような方にオススメの雇用形態です。
・社会保険や産休育休など福利厚生を受けたい方
・介護福祉士やケアマネジャーなどの資格取得を目指している方
・出世をしてキャリアを築きたい方
まとめ
それぞれの働き方を理解して自分に合った働き方を選ぼう
介護派遣と正社員介護士、どちらの方が良いと言うことはありません。働き方の向き不向きや希望、性格によって、どちらの働き方が合っているかを判断することが重要です。
これから介護の仕事を始める方は、それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分に合った働き方をお選びください。
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