介護
投稿日:2023/07/18
更新日:2024/10/14
施設介護や在宅介護とは?どんなメリットやデメリットがあるのか解説します
目次
高齢者を介護する方法として挙げられるのが、施設に入居して介護する方法と、自宅で介護する方法です。
どちらの介護が良いかどうかは話し合いによって決める必要性がありますが、どちらもメリットやデメリットがあるのでじっくり検討して決めることが大切です。
過程の状況によって施設介護か在宅介護のどちらかになる以上、様々な観点からどちらの介護にするべきなのか考えましょう。
それでは、施設介護と在宅介護のメリットやデメリットについてご説明しましょう。
施設介護とは?
施設介護とは、その名の通り介護施設に要介護の人が入居し、介護職員が介護を行う施設です。
介護施設には様々な種類がある上に、施設によって様々な特徴やメリットがあります。
中には自宅で自立して生活ができる人が元気なうちに入居する施設や、要介護3の人が入居する施設、認知症の症状が進んだ人が入居する施設もあります。
ですので、入居予定者の状態に合わせて介護施設を選ぶことになるでしょう。
施設介護のメリット
施設介護のメリットは、以下の通りです。
l 家族の負担が軽減できる
l 適切なケアが受けられる
それでは、施設介護のメリットについてご説明しましょう。
家族の負担が軽減できる
施設介護のメリットは、家族の負担が一気に軽減できることです。
施設介護の場合、基本的に介護職員が24時間体制で入居者の介護を行うため、家族が介護を行う必要性がありません。
介護の負担は想像以上に重くなってくるため、在宅で介護をする負担と比べると軽減されるでしょう。
適切なケアが受けられる
介護施設によっては介護職員だけでなく看護師や臨床心理士を初めとする各分野の専門家が在籍しているため、安心して介護を任せることができます。
看護師が常駐している場合は、たん吸引やインスリン、点滴など必要に応じて適切な医療措置が受けられるので、自宅での介護ケアが困難であると感じた時は施設への入居を検討するのがおすすめです。
施設介護のデメリット
施設介護のデメリットは、以下の通りです。
l 在宅介護より費用がかかりやすい
l 入居者が施設に馴染めない可能性がある
l 個室が指定できない可能性がある
l 主治医が変更される可能性が高い
それでは、施設介護のデメリットについてご説明しましょう。
在宅介護より費用がかかりやすい
施設介護のデメリットは、在宅介護よりも費用がかかりやすいことが挙げられます。
基本的に一般的な施設介護でも月額15万円程度の費用がかかりますし、高額な施設の場合だと手厚い介護が受けられる代わりに月額40万円~50万円程度の費用がかかります。
入居者が施設に馴染めない可能性がある
介護施設は手厚い介護が受けられるとはいえ、入居者が施設に馴染めない可能性があります。
居心地が悪いと感じた時点で寂しい思いをしやすく、家族に捨てられたと思ってしまうこともあるでしょう。
個室が指定できない可能性がある
入居者がのびのびと生活できるようにするためには、是非とも個室で生活させてあげたいと思うかもしれません。
しかし、全ての介護施設が個室を指定できるわけではありません。
特別養護老人ホームの場合、入居者と同室になる可能性がありますし、他の入居者との相性がどうしてもでてきてしまうので状況に応じて対応が必要になってくるでしょう。
主治医が変更される可能性が高い
また入居する前に主治医がついていた場合、介護施設の入居と同時に主治医が変更される可能性が高いです。
介護施設に在籍している医者が主治医になる可能性が高く、慣れ親しんだ主治医でないと入居者が嫌がるかもしれません。
在宅介護とは?
在宅介護とは、その名の通り自宅で要介護の人を介護する方法です。
基本的に介護の自由度が高い上に自分の家で過ごせるというストレスを与えずに済むといった特徴があります。
とはいえ、介護サービスを利用したとしても基本的に介護を行うのは家族なので、介護の負担が大きくなるでしょう。
在宅介護のメリット
在宅介護のメリットは、以下の通りです。
l 様々な状況に応じた介護サービスが選べる
l 家族がそばにいる安心感が得られる
l 慣れ親しんだ主治医に継続して診てもらえる
それでは、在宅介護のメリットについてご説明しましょう。
様々な状況に応じた介護サービスが選べる
在宅介護を行う場合、様々な状況に応じて介護サービスが選べるのがメリットです。
訪問看護や訪問介護、デイサービスやデイケアなど様々な介護サービスが充実しているため、介護の負担を少しでも軽減させることができるでしょう。
家族がそばにいる安心感が得られる
要介護者にとって一番安心できるのは、信頼できる家族がそばにいることです。
介護施設だと周りは自分の知らない人だけになってしまうので、大きな不安感を感じてしまうでしょう。上手く施設に馴染めず、孤立してしまう可能性もあります。
しかし、在宅介護であれば信頼できる家族と安心して生活できる家で過ごせるため、ストレスなく過ごせます。
慣れ親しんだ主治医に継続して診てもらえる
施設介護の場合だと介護施設に在籍している医師が主治医になる可能性が高いので、慣れ親しんだ主治医が変更になるのを嫌がるかもしれません。
信頼している医師だからこそなんでも話すことができますが、いきなり主治医が変更になるのは心理的にもストレスにつながります。
しかし、在宅介護であれば主治医を変更する必要性がないので、安心して介護が受けられます。
在宅介護のデメリット
在宅介護のデメリットは、以下の通りです。
l 介護する人がいないとすぐに対応できない
l 介護する人が健康面で不調をきたしやすい
l 家族の負担が増える
それでは、在宅介護のデメリットについてご説明しましょう。
介護する人がいないとすぐに対応できない
在宅介護の場合、介護する人がいないとすぐに対応できないのがデメリットです。
どのくらいの介護が必要になっているのかにもよりますが、ある程度自立して生活できる人でも介護する人の手助けがなければ厳しい場合もあるでしょう。
良くも悪くも介護する人頼りになるので、例えばデイサービスで日中のサポートを受けながら在宅での介護を両立する方もいらっしゃいます。
介護する人が健康面で不調をきたしやすい
在宅介護のみですと、常に要介護の人のために付きっ切りになる可能性が高いです。
たとえば夜に排泄介助が必要になった時に、夜中でも関係なく介護する必要性があるので次第に疲れやストレスなどがどうしても溜まっていきます。
リフレッシュできない状態が続くと健康面で不調をきたす可能性があるので注意が必要です。
家族の負担が増える
介護サービスを利用していたとしても在宅では家族が介護しなければならないため、家族の負担はもちろん増えてしまいます。
仕事をしながら介護をしていると、特に介護の必要度が増すほど家族の負担が増えるのが最大のデメリットです。
まとめ
施設介護にするか在宅介護にするかどうかは、家庭の状況によって大きく違ってくるでしょう。
家族の負担が減ったり、適切なサービスがうけられたりなど施設介護か在宅介護にするかで変わってくることをご説明しました。
反面、費用面での負担や施設によって環境の影響は非常に受けやすいところでもあります。
そういった家庭の状況を踏まえた上で、施設介護か在宅介護のどちらにするのか選ぶことが重要です。
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