介護
投稿日:2023/09/04
更新日:2023/11/30
これで迷わない!離床マット・センサーを選ぶポイント4選
介護施設では、日中夜間に関わらず利用者の安全を守る為にも見守りが必須となっています。
もちろん、職員が充実していればいいのですが多くの施設で人材不足に伴い、見守りの為の人員が十分にされているとは限りません。
今回は、離床センサーを導入し安全な環境づくりをするとともに、利用者のケアの質を向上する際の、選び方のポイントや注意すべきポイントを4つ解説します。過去に離床センサーの選定で困ったことがある方も、初めて選ぶ方も、是非ご一読ください。
そもそも離床マット・離床センサーとは
離床センサーとは、主にベッドや居室から離れた時にセンサーが検知する仕組みの機器を指します。では、実際にどのように見守り機器を選べばよいのでしょうか。
離床センサーの種類と特徴を知る
離床センサーといっても、その種類は目的によって大きく4種類存在します。
離床マットタイプ
- 足の圧力を感知して起床や離床を検知。
- 生活リズムの確認や行動の予兆の把握に役立つ。
- 介護度の低い方向けで、転倒リスクの軽減には限界がある。
ドアセンサータイプ
- ドアの開閉を検知して外出を把握できる。
- 深夜徘徊や事故防止に特化している。
- 部屋での細かな行動の把握は難しい。
ベッドセンサータイプ
- 圧力や体動で離床や脈拍を観察。
- 夜間訪室の効率化や健康状態の把握に有用。
- システムや検知の精度を考慮して利用する。
人感居室センサータイプ
- 人の動きを検知して行動を把握できる
- 部屋での行動や状態の把握に向く。
- 離床後の転倒リスクは防げないが、異常行動の発見に役立つ。
- センサーデータとの組み合わせで分析の幅が広がる。
以上を含め、離床センサーと言っても数多くの種類と特徴がありますね。施設によっては必要なものもあれば、これは不必要だと感じるものもあるかと思います。
では、どのような基準でこういった機器を選定すればいいのでしょうか。
離床マット・離床センサーの選び方
既存のナースコールと連携が可能か
多くの介護施設では既にナースコールシステムが導入されている場合があります。
その基盤を活用して連携してナースコールに統合することで、シームレスな運用とデータの一元管理が可能となります。
既存のシステムを入れ替えたりすることで、逆に導入までのコストや労力がかかってくることも多くあります。また、既存のシステムを組み合わせることで、スタッフからの抵抗感がへりスムーズに使えるようになるでしょう。
ケーブルタイプかコードレスタイプか
ケーブルタイプの離床センサーは、基本的にセンサーからケーブルが接続されており、ベッド横のナースコールの子機まで接続されている事がほとんどです。
このタイプだと、ケーブルがベッドの下や部屋の見えるところに出てしまう事も多く、移動時に引っ掛かったりそのはずみに断線などが起こりやすいです。
一方、コードレスタイプの離床センサーは、送信機を内蔵しており受信機に無線で信号を送るタイプです。ですのでケーブルの断線やトラブル、転倒リスクを軽減し、設置も柔軟で効率的です。
ただし、無線技術を利用するため、価格はやや高くなることもあります。どちらを選ぶかは、介護環境やニーズに合わせて検討すべきです。
設置場所に最適なサイズであるか
センサーマットのサイズは種類と同様に様々なサイズがあります。
同じメーカーでも設置場所に合うかどうかを見極めることが大切です。
ベッド下だけでなくドア付近やよく移動する場所などに設置すると考えるとどのサイズがいいのか、など利用者の行動に合わせて考えてみましょう。
その際は、事前にサイズ感を確認し設置したい場所に適合するかを確認しましょう。
料金は予算感と合っているか
そして、導入するとなると現実的にそれが可能かという側面も重要です。
センサーマットを選ぶ際には、複数のメーカーや製品を比較してみることから始めましょう。ケーブルの有無、サイズ、通知方法など機能の有無によって価格が異なります。デモ機を試すことも可能で、複数のメーカーの商品を比較して選ぶことをおすすめします。
また、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などを対象に、離床センサーの購入時に補助金が交付される自治体があります。自治体によって異なりますが、補助金を活用し、導入費用を軽減してケアの改善に取り組んでみましょう
離床センサーの選択は目的が大切
どんな離床センサーを導入するか1つをとっても、様々な判断基準があることを解説しました。その際、大切なのは利用者のためなのか施設の業務効率化の為なのかといった目的意識です。
いたずらに導入するだけでは根本的な状況の改善は見られないでしょう。選択肢を比較し、目的に合ったセンサーを選び出すことで、高い効果と成果を得ることができるでしょう。
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