介護
投稿日:2023/08/10
更新日:2024/10/14
介護職の給料を上げるには?介護職の給料を上げる方法を紹介

目次
世間一般的に「給料が安い」というイメージがある介護の仕事。
利用者の方々の生命を預かる責任感のある仕事に対し、介護職の給料は見合っていない傾向にあります。
介護職の仕事内容に見合う給料を得るにはどうすればいいのでしょうか。
本記事では、介護職の給料を上げる方法について解説します。

介護職の給料は他の業種・業界に比べて安い?

世間一般的に「給料が安い」というイメージがある介護の仕事。
実際に、介護職の平均月収は全産業の平均月収と比較してもやや低く、あまり高い給料水準ではありません。
しかし、介護職は介護を必要とする高齢者の命を預かる重要な役割です。
介護職の処遇改善は国全体で取り組まれているため、介護職の給料水準は年々高まっている傾向にあります。
介護職の平均月収
日本経済団体連合会が2021年6月度に行った「定期賃金調査結果」によると、全産業の平均月収は約39.1万円と報告されています。
引用:2021年6月度「定期賃金調査結果」の概要 - 日本経済団体連合会
一方、厚生労働省が行った「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、介護職の平均月収は約25.6万円と報告されています。
引用:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(企業規模計10人以上)
介護職の平均月収は、全産業の平均月収よりも約13.5万円ほど安いという結果です。
また、介護職の平均月収である約25.6万円は、手取り額ではありません。
この額から社会保険料や所得税などが控除されるため、実際に介護職が貰える手取り額は約18万~20万円程度になります。
介護職の給料が安い理由とは

介護職は夜勤・早出・遅出・日勤などの不規則勤務に入りながら、24時間体制で利用者の見守りや介護業務を行います。
ハードな業務内容に対し、給料が見合わないと悩む介護職も少なくありません。
ここでは、介護職の給料が安い理由を3つご紹介します。
介護報酬の支給には制限があるから
介護施設・介護事業所が利用者に対して提供した介護サービスに対し、利用者と国から「介護報酬」が支払われます。
介護職の給料は、利用者と国が支払った「介護報酬」から賄われます。
しかし、介護報酬の支払額には、介護保険制度による制限があるのです。
いくら介護施設・介護事業所が高品質な介護サービスの提供に努めても、利用者と国が支払う介護報酬は一律「この額」と決められています。
そのため、介護施設・介護事業所の努力だけでは介護報酬を増やすことができず、介護職の給料も上がりにくいのです。
介護施設・介護事業所の内部留保額が高いから
介護業界は、他の業種・業界に比べ、会社の貯金額が高い傾向にあります。
会社の運営者が貯めている貯金のことを「内部留保額」と言い、介護施設・介護事業所の運営の安定を図るために、貯蓄されています。
介護施設・介護事業所は高額な介護リフトの購入や修繕、使い捨て手袋や紙おむつといった消耗品の購入など、何かと物入りになりがちです。
そのため、介護施設・介護事業所が貯めている内部留保額は高い傾向にあり、介護職一人ひとりの給料に反映されにくいと言われています。
赤字の介護施設・介護事業所が多いから
内部留保が多い会社があるとお伝えしましたが、実は、利用者と国が支払う介護報酬額よりも支出が上回り、経費が赤字になっている介護施設・介護事業所も少なくありません。
介護施設・介護事業所では使い捨て手袋や紙おむつ、使い捨てエプロンなどの消耗品だけでなく、人材不足による求人広告の出稿など運営に多額の費用がかかります。
運営にかかる費用の支払いだけで目一杯になっており、介護職の給料の値上げまで手が回らない施設があるのも実情です。

介護職の給料を上げる5つの方法

「大変な仕事内容と給料が見合っていない」と言われている介護の仕事。
介護職の給料を上げるにはどうすればいいでしょうか。
ここでは、介護職の給料を上げる5つの方法をご紹介します。
介護業界で長く活躍したいと考えている方は、是非実行してみてください。
介護資格を取得する
介護の仕事は無資格・未経験でも始めることができ、働きながら介護資格の取得を目指すことができます。
また、介護資格には「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネジャー)」など、段階的にスキルアップできる介護資格がいくつか用意されています。
介護資格を取得することで、資格手当による昇給が期待できるでしょう。
厚生労働省の「令和3年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、無資格者と有資格者には以下のような月収の違いがあると報告されています。
保有資格 | 平均月収 |
無資格者 | 271,260円 |
介護職員初任者研修 | 300,510円 |
介護福祉士実務者研修 | 307,330円 |
介護福祉士 | 328,720円 |
介護支援専門員(ケアマネジャー) | 362,290円 |
引用:厚生労働省「令和3年度 介護従事者処遇状況等調査結果」
夜勤に入る日数を増やす
24時間体制で利用者の見守りや介護を行う介護施設では、正社員介護職のほとんどが2交代制または3交代制の夜勤を含む不規則勤務を担います。
特に2交代制の夜勤は拘束時間が16時間と長いため、体力の消耗が激しいです。
しかし、夜勤1回につき5,000円~8,000円程度の夜勤手当がつくため、手っ取り早く昇給を目指したい方には、夜勤に入る日数を増やすことをオススメします。
夜勤に入ることが苦にならない場合、夜勤専従職員として働くという方法もあります。
自分自身の体調と相談しながら、無理のない範囲で夜勤に入るようにしましょう。
高時給の職場に転職する
介護職の給料額は、介護施設・介護事業所の種別・形態によって差があります。
特別養護老人ホームやグループホームなどの夜勤がある介護施設は、夜勤手当により給料が高くなる傾向にあります。
一方で、夜勤がないデイサービスや訪問介護事業所では、介護職の給料が平均月収を下回っている職場が多いです。
思い切って転職先を探すことで、好待遇・高時給の求人と巡り合える可能性が高まります。
厚生労働省の「令和3年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護施設・介護事業所の種別・形態ごとの介護職の給料は以下の通りです。
勤務先の種別・形態 | 平均月収 |
特別養護老人ホーム | 339,370円 |
介護老人保健施設 | 331,160円 |
訪問介護事業所 | 296,770円 |
デイサービス | 271,940円 |
引用:厚生労働省「令和3年度 介護従事者処遇状況等調査結果」
勤務年数を積む
介護業界は、勤務年数に応じて月収額が高くなる、年功序列制を導入しています。
そのため、1つの職場で長く働き続けることで、給料アップが期待できます。
厚生労働省の「令和3年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、1年目介護職の平均月収は277,350円、5年目介護職の平均月収は309,610円、10年目介護職の平均月収は318,980円と報告されています。
今の職場に人間関係や労働条件などの不満がないという方は是非、今の勤め先で勤務年数を積んで、給料アップを目指してみてはいかがでしょうか。
管理職に昇進する
介護職として働くよりも、管理職に昇進することで、給料アップを目指すことができます。
管理職は介護施設・介護事業所の運営に関わる管理業務を担うため、責任感の重さに比例して給料が高くなる傾向にあります。
介護施設・介護事業所の管理職の平均月収は約35.9万円と、介護職の平均月収よりも約10.3万円ほど高い計算です。
介護施設・介護事業所の管理職として活躍するには、営業マネジメントの知識を十分に身につける必要があります。
介護職の給料を上げるための取り組み

介護職の給料を上げるための取り組みとして、国全体で行われている「介護職員処遇改善加算」というものがあります。
ここでは、介護職員処遇改善加算の仕組みについてご紹介します。
介護職員処遇改善加算
介護職員処遇改善加算とは、介護職員の処遇改善を目的として、介護施設や介護事業所に対し、国が処遇改善交付金を支給する制度です。
2009年に創設されて以降、改正を繰り返しながら実行されてきました。
介護職員処遇改善加算の対象となる介護サービスの一例は以下の通りです。
訪問介護・訪問入浴介護・通所介護・通所リハビリ・短期入所生活介護・ 定期巡回随時対応型訪問介護看護・地域密着型通所介護・小規模多機能型居宅介護・ 認知症対応型共同生活介護・特定施設入居者介護・介護老人福祉施設 など |
介護職員処遇改善加算には(Ⅰ)~(Ⅲ)の3種類があり、加算額は介護施設・介護事業所の種類によって異なります。
介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅲ)、それぞれの加算額は以下の通りです。
介護職員処遇改善加算(Ⅰ) | 「キャリアパス要件Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの全て」と 「職場環境等の要件」を満たしている介護施設・ 介護事業所に対し、介護職1人当たり 月額37,000円相当の介護報酬が加算されます。 |
介護職員処遇改善加算(Ⅱ) | 「キャリアパス要件Ⅰ、Ⅱの全て」と 「職場環境等の要件」を満たしている介護施設・ 介護事業所に対し、介護職1人当たり 月額27,000円相当の介護報酬が加算されます。 |
介護職員処遇改善加算(Ⅲ) | 「キャリアパス要件ⅠまたはⅡ」と 「職場環境等の要件」を満たしている介護施設・ 介護事業所に対し、介護職1人当たり 月額15,000円相当の介護報酬が加算されます。 |
まとめ

弊社スタッフが好条件の介護求人をご紹介します
介護職が給料を上げるには、資格取得や管理職への昇進、勤務年数を積むなど、様々な方法の中から自分に合った方法を見つける必要があります。
また、介護職が自分自身の保有スキルに見合った給料を得るためには、好条件・好待遇の介護求人を探すことが重要です。
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